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タグ:“紫煙”[22]
スペル本文中に“紫煙”が含まれる、或いはそれに関連するスペル。
- [ ポエトリリック ] 静寂の暗闇
- 2007.11.26 ... ひんやりと渇いた空気固く冷やされたアスファルト背を丸め 紫煙を燻らす閉ざされた唇僅かな光源に角膜を刺激される 凍り付くような静寂の暗闇邪魔なベクトルが掻き消される隔離された渺茫たる悲愴感決して拭い去れない焦躁感色のない世界で蒼白い風が足元に絡み付く ...
- spell.vincent.in/poetry/2007/11/26/130600.php
- [ 会話/戯曲 ] 君じゃないと駄目だ
- 2007.07.24 ... 君じゃないと駄目だ──これは「強欲」。あなたと一緒に居たい──これは「妥協」。「違いが解るかい?」薄暗い照明がぼんやりと灯るカウンター席で紫煙を燻らしながら男が訊いた。「ええ。簡単よ」細いメンソールを咥えた女が億劫そうに応える。 ...
- spell.vincent.in/drama/2007/07/24/082826.php
- [ .spell ] 飽食と怠惰 - マイナスの美学
- 2007.06.22 ... 「満ち足りる」と云うことは「満足」と云うことだ。「満足」は「過剰」を欲する。「過剰」を貪る「餓鬼」のように。「餓鬼」と云えども、いずれ「飽食」を感じる。やがて「飽食」は「怠惰」を生む──。少し足りないくらいで丁度いい。「怠惰」は「贅肉」を肥やす。「有益・無 ...
- spell.vincent.in/spell/2007/06/22/020100.php
- [ 荒野の銀狼 ] 追憶 - Past, time goes by
- 2007.05.17 ... 小雨の降り頻る中、薄暗い舗道を歩く。警笛の鳴らない踏切を越え、いつかふたりで歩いた道をひとり往く。腹ごしらえにコンビニでおにぎりを買う。慟哭の矛先となった公衆電話を横目で一瞥。エレベータのボタン押下。通い慣れた3階の事務所。おにぎりの包みをゴミ箱へ放り、M ...
- spell.vincent.in/wolf/2007/05/17/033100.php
- [ ポエトリリック ] Hard liquor
- 2007.02.27 ... 中ジョッキ黄金色の液体白い飛沫が音もなく弾けるロック・グラス琥珀色の液体芳醇な馨りが馥郁と立つグラスを重ねる幾杯も 幾杯もそれでも 潤わない喉の渇きは癒えるが心の渇きは癒えない虚空に浮かぶ見えない輪郭慈しむように指先で撫沿(なぞ)る丁寧に ゆっくりと背中を ...
- spell.vincent.in/poetry/2007/02/27/193200.php
- [ 会話/戯曲 ] 戯曲「侭成らず」
- 2007.01.11 ... 「どうしてそんなに飲むの?」 「忘れられないことが多いからさ」 「自分の身体をいじめて楽しいの?」 「楽しかったら踊り出してるさ」 ...
- spell.vincent.in/drama/2007/01/11/034000.php
- [ ポエトリリック ] 銀色の翼
- 2007.01.10 ... 形を持たぬ 透明な欠片たちが紫煙に揺られながら 虚空を彷徨う浮かんでは消え 消えては浮かぶ幾星霜 経ったのか──静寂に包まれた 深紅の海を抱く透明な闇独り静かに 銀色の翼を 研ぐ ...
- spell.vincent.in/poetry/2007/01/10/233000.php
- [ 荒野の銀狼 ] 虚を食む
- 2006.12.02 ... 「銀狼」眠らない街の下卑た電飾が黒だかりの森の欲望をくすぐる。雑踏と喧噪──。固く閉ざされたアスファルトから狂った周波数が伝わる。真っ赤に錆び付いたナイフの風を満身に浴びながら彷徨う。 ...
- spell.vincent.in/wolf/2006/12/02/135900.php
- [ 荒野の銀狼 ] The Maverick's Wings
- 2006.11.07 ... 固く冷たいアスファルトの上を孤狼の眼光が何かを追い求める途中 幾つかある薄明かりの下で琥珀色の液体に 喉を灼き 焦す流れる軽やかなビートに合わせて紫煙が ゆらゆらと 身を捩じる痩身な体躯の背中を丸め生えていない翼のことをぼんやりと想い浮かべる悦楽の狂演を背 ...
- spell.vincent.in/wolf/2006/11/07/002000.php
- [ ポエトリリック ] 近くて遠い空の下で
- 2006.08.13 ... 姉の誕生を祝うあなた。せめて密やかに缶ビールで祝杯を。あなたの安否を案じながら、モニタ越しの想いを汲み取る。陸の孤島同士の連絡船は、不便だからこそ焦がれるように狂おしい。心鎮めて 穏やかにひとり 静かに紫煙を 燻らす──。 ...
- spell.vincent.in/poetry/2006/08/13/204200.php